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公衆衛生(インフルエンザ)

バロキサビル マルボキシルに関する日本感染症学会の提言について

石田直

インフルエンザ Vol.21 No.2, 27-32, 2020

日本感染症学会インフルエンザ委員会では,2018年10月と2019年10月に,抗インフルエンザ薬についての提言を発表した.前者では,新しい抗ウイルス薬であるバロキサビル マルボキシル(以下バロキサビル)について解説を行い,抗ウイルス効果に優れるが,アミノ酸変異が高率に出現することを述べた.後者では,抗ウイルス薬の効果を示し,原則として早期診断,早期治療を推奨することとした.また,バロキサビルが前シーズンに広く使用されたことを受けて,報告されたエビデンスをもとに,12歳未満の小児では慎重に投与を検討すること,および免疫不全者や重症者では単独での投与は推奨しないこととの提言を行った.今後の臨床的エビデンスの蓄積により,改訂が行われる可能性がある.
「KEY WORDS」抗インフルエンザ薬,バロキサビル マルボキシル,アミノ酸変異,低感受性ウイルス

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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