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Influenza座談会

H1N1pdmウイルスの過去,現在,未来,およびワクチンの効果判定

川上千春福島若葉柏木征三郎

インフルエンザ Vol.21 No.2, 7-14, 2020

柏木(司会) 2009年の4月に,これまでのソ連型とは異なるブタ由来のインフルエンザウイルスがメキシコ・北米で発生し,日本を含む全世界に広がりました.それから10年を経た今,このH1N1pdm2009(以下H1N1pdm)ウイルスの動向について,川上千春先生,福島若葉先生にお話をうかがいたいと思います.
川上先生,このH1N1pdmウイルスは1918年に流行したスペインインフルエンザウイルスの末裔と言われていますが,どのような類似点や相違点があるのでしょうか.
川上 内部遺伝子などはそっくりとまでは言えないです.しかし,HA遺伝子の最初に糖鎖が付加された位置や同じような箇所にアミノ酸変異があるなど,進化の傾向が多くの点でスペインインフルエンザウイルスと似ています.
柏木 1976年の米ニュージャージー州フォートディックスで出現したウイルスも,1918年のスペインインフルエンザと同様に,ブタインフルエンザでした.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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