感染性脳炎・脳症の疫学調査は日本脳炎などの特殊なものを除いて,2003年11月より5類の感染症に分類され届出制となっています.サーベイランスによれば,インフルエンザA(H1N1)pdm09流行前の2003年から2008年までは年間34~55件がインフルエンザ脳症として登録されていました.2003年から2010年の間の脳症患者570例中の内訳は,季節型A型が170例,B型が50例,インフルエンザA(H1N1)pdm09に伴うものが322例とされ,インフルエンザA(H1N1)pdm09を除くとA型に伴うものが3~4倍発症していました1).
「KEY WORDS」サーベイランス,5 類感染症,けいれん,B 型インフルエンザ,小児
「KEY WORDS」サーベイランス,5 類感染症,けいれん,B 型インフルエンザ,小児