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診断(インフルエンザ)

2種類のデンシトメトリー分析装置(光学比色測定法)と目視測定法によるインフルエンザ迅速診断キットの精度比較

高崎好生進藤静生山下祐二清松由美横山隆人芝尾敬吾福田徹三柏木征三郎

インフルエンザ Vol.21 No.1, 13-18, 2020

インフルエンザの迅速診断キット(以下,迅速診断キット)は従来の目視測定法の他にデンシトメトリーによる分析装置(以下,光学比色法)が開発されている.福岡地区の6施設の診療所を受診したインフルエンザ罹患者を対象に,鼻腔拭い液,鼻腔吸引液,咽頭拭い液を検体として,目視判定法(以下,目視法)による迅速診断キット(イムノエース®Flu:株式会社タウンズ製)と2種類の光学比色法によるデンシトメトリー分析装置(富士ドライケムIMMUNO AG カートリッジFluAB:富士フイルム株式会社製,BD ベリター™ システム Flu:日本ベクトン・ディッキンソン株式会社製)の精度について,培養法またはRT-PCR法を対照とした比較試験を行った.検討した各製品の精度については概ね良好であったが,検体の採取部位や種類,インフルエンザの亜型により各製品間には特徴がみられ優劣は付け難かった.目視法と光学比色法による測定結果にほとんど差がみられない場合もあり,コストや操作性および判定までの時間等を考慮するとすべての面で光学比色法が優れているとは言い難く,現時点では一般臨床の場では目視法だけでも十分通用すると考えられた.目視法による測定値は時に検査者による差がみられるが,光学比色法では検査者による差はなく測定基準が一定していることは長所であると思われた.
「KEY WORDS」インフルエンザ迅速診断キット,目視法,光学比色法,デンシトメトリー分析装置

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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