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Influenza座談会

これからのインフルエンザ臨床研究

石金正裕佐藤晶論田村大輔菅谷憲夫

インフルエンザ Vol.21 No.1, 7-12, 2020

菅谷(司会) 日本のインフルエンザ診療は,特に診断や治療の面では進んでいますが,国際的な影響力はあまり大きくありません.そのため東南アジアなども欧米諸国のほうを向いてしまっていて,例えば診断でも,日本の安価な迅速診断より,欧米で主流のRT-PCRを採用する方向に進んでいるようです.
今回は,日本のこれからのインフルエンザ臨床研究について,世界の中で日本が果たすべき役割を中心に,議論したいと思います.佐藤先生,はじめにワクチンの臨床研究について,ご意見をお願いします.
佐藤 B型のワクチンは4価になりましたが,山形系とビクトリア系それぞれに対する有効性について,検討した研究はありません.今後はきちんと分けて調べる必要があるのではないでしょうか.A型も同様,H1とH3を分けて考えていくべきだと思っています.
菅谷 小児科ではtest-negative case control design での研究により,B型ではワクチン効果が低く,H1N1pdmでは60%くらいで,H3はもっと低めに出ることがわかっています.内科のほうも,これからtest-negative case control designによる研究を進めていく必要があると思われます.
石金先生は,日本のワクチンの臨床研究についてどうお考えですか.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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