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ウイルスよもやま話

季節性インフルエンザの流行について

渡辺登喜子

インフルエンザ Vol.20 No.3, 39-43, 2019

シリーズ「ウイルスよもやま話」の4回目は,季節性インフルエンザの話題です.
日本のような温帯地域,あるいはそれより緯度の高い地域では,季節性インフルエンザは,毎年冬になると流行します.インフルエンザに罹患すると,咳・鼻水のような呼吸器症状を発症しますが,それらに加えて,発熱,全身倦怠感,頭痛,筋肉痛・関節痛といった強い全身症状も呈します.通常,健常人はインフルエンザに罹患しても約1週間程度の経過で回復しますが,高齢者,乳幼児,妊婦,慢性基礎疾患をもつ患者,免疫機能が低下している患者などでは,肺炎などの合併症を起こして重症化し死に至るケースも少なくありません.そのため高齢者施設や医療施設におけるインフルエンザウイルスの集団感染が大きな問題となっています.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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