2011年に重症熱性血小板減少症候群(severe fever with thrombocytopenia syndrome:SFTS)と呼ばれる新規ウイルス感染症が報告されました1).この論文ではSFTSはマダニ媒介性ウイルス感染症で,湖北省や河南省,山東省,黒竜江省で流行していると報告され,その原因ウイルスはブニヤウイルス科フレボウイルス属に分類される新規SFTSVで,ダニ媒介性ウイルス感染症(媒介ダニはフタトゲチマダニ)です.後に日本や韓国でもSFTSが流行していることが明らかになっています2)3)
「KEY WORDS」マダニ媒介性ウイルス感染症,重症熱性血小板減少症候群,SFTS,Jingmen tick virus,新興ウイルス感染症