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ウイルスよもやま話

中国における鳥インフルエンザA(H7N9)

渡辺登喜子

インフルエンザ Vol.20 No.2, 37-41, 2019

シリーズ「ウイルスよもやま話」の3回目は,2013年,中国に出現したH7N9鳥インフルエンザウイルスの話題です.
新興感染症としての“鳥インフルエンザ”は,鳥類に感染する鳥インフルエンザウイルスがヒトに感染して重篤な症状を起こす感染症です.一般的に,鳥インフルエンザウイルスはヒトには感染しにくいとされています.しかし,2013年に中国に出現したH7N9鳥インフルエンザウイルス(以後,“H7N9ウイルス”と呼びます)は,散発的なヒトへの感染を繰り返しており,高い死亡率を伴うヒト感染例が中国を中心に報告されています.2019年2月6日時点の国連食糧農業機関(FAO)の報告によると,これまでに,1,567例の感染者が確認され,そのうち615名が死亡しています.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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