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治療(インフルエンザ)

2017/2018年シーズンのインフルエンザ流行と抗インフルエンザ薬の効果

河合直樹池松秀之前田哲也岩城紀男山本晴章李雲柱坂東琢磨柏木征三郎

インフルエンザ Vol.20 No.2, 15-20, 2019

2017/2018年シーズンは,当初からA,B型の両型が流行し,かつA亜型の主体は,シーズン途中にH1N1pdmからH3N2型へ変化した.NA阻害薬4剤と,新薬のバロキサビル マルボキシル(以下バロキサビル)を含めた,2017/2018年シーズンにおける解熱時間(投与開始後37.5℃を切るまでの時間)は,いずれもB型よりもA型のほうがやや短かった.症例数が少ないバロキサビルを除く,NA阻害薬の効果は,A型ではオセルタミビルはH3N2型,ラニナミビルとペラミビルはH1N1pdm型でやや高い傾向にあり,かつB型ではザナミビルがやや有効性が高いことが示された.
抗インフルエンザ薬の投与開始後,4~6病日のウイルス残存率は,従来の報告に反し,A型で高く,B型で低い傾向にあり,その原因については今後引き続き検討する必要があると考えられた.
「KEY WORDS」2017/2018年シーズン,抗インフルエンザ薬,バロキサビル,解熱時間,ウイルス残存率

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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