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QUESTION & ANSWER(インフルエンザ)

2018年に話題となった「隠れインフルエンザ」について教えてください.

廣津伸夫

インフルエンザ Vol.20 No.1, 35-36, 2019

「隠れインフルエンザ」とは,思いもよらず「インフルエンザ」と診断された,症状がきわめて乏しいインフルエンザを意味するようで,マスコミで,話題作りのための医師の造語によるものと聞き及んでいます.従来,インフルエンザは,呼吸器症状に頭痛,倦怠感などの全身症状が加わった発熱疾患とされていましたが,迅速診断法が一般に使用されることにより,インフルエンザの中には,必ずしも,これらの症状のすべて伴っていない非典型例もあることがわかってきています.このような場合,当然,患者さんにとっては,思いもよらぬ診断であることは想像されます.医師はこのようなインフルエンザを見落とさないよう丁寧な診療をしなければなりませんが,診断根拠もなく,患者さんに請われるまま検査を行った結果として,偶然インフルエンザがみつかるといったことは避けなければなりません.このような場合に「隠れインフルエンザ」なる妙な言葉が出てくるのだと思います.本来,診断は明確な根拠をもってなされるべきと考えます.
「KEY WORDS」隠れインフルエンザ,迅速診断法,診断根拠,家族内感染,不顕性感染

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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