本誌は2018年1月号で一旦休刊となりましたが,幸いなことに本号から再刊(年4回)することになりました.
再刊にあたり,種々の協議を行い,本誌はもちろんインフルエンザが主体ですが,ほかの呼吸器感染症についても取り上げることにいたしました.
インフルエンザ誌発刊から18年間に迅速診断キットの開発が進み,抗インフルエンザ薬4剤が使用可能となりました.これにより2009年のH1N1pdmの大流行におけるわが国での死亡者の数からも,わが国は高度のインフルエンザ治療国となったと考えられています.
一方,2018年3月には従来の4剤のノイラミニダーゼ阻害薬とは異なる新しい作用機序として細胞内でのウイルスの増殖を抑える新薬(ゾフルーザ®)が市販されることになりました.
しかし,本剤の使用例はまだ少なく,不明な点が多くありますが,治療が1回の内服で完了する優れたものですので,使用の結果をこまめに情報提供したいと思っています.
2018年度は,1918年のスペインかぜの流行から100年にあたり,わが国でのインフルエンザ罹患者数が2,300万人を超えたと報告されています.B型が最も多く,ついでH3N2で,H1N1pdmが最も少ない流行とされています.なぜこのような流行が現代社会で起こるかなど研究課題はいっぱいです.このような観点から,本誌でインフルエンザについては流行状況,薬剤の効果,ワクチンの予防接種等々を担当し,さらにはインフルエンザ以外の呼吸器感染症も取り上げます.ご期待下さい.
再刊にあたり,種々の協議を行い,本誌はもちろんインフルエンザが主体ですが,ほかの呼吸器感染症についても取り上げることにいたしました.
インフルエンザ誌発刊から18年間に迅速診断キットの開発が進み,抗インフルエンザ薬4剤が使用可能となりました.これにより2009年のH1N1pdmの大流行におけるわが国での死亡者の数からも,わが国は高度のインフルエンザ治療国となったと考えられています.
一方,2018年3月には従来の4剤のノイラミニダーゼ阻害薬とは異なる新しい作用機序として細胞内でのウイルスの増殖を抑える新薬(ゾフルーザ®)が市販されることになりました.
しかし,本剤の使用例はまだ少なく,不明な点が多くありますが,治療が1回の内服で完了する優れたものですので,使用の結果をこまめに情報提供したいと思っています.
2018年度は,1918年のスペインかぜの流行から100年にあたり,わが国でのインフルエンザ罹患者数が2,300万人を超えたと報告されています.B型が最も多く,ついでH3N2で,H1N1pdmが最も少ない流行とされています.なぜこのような流行が現代社会で起こるかなど研究課題はいっぱいです.このような観点から,本誌でインフルエンザについては流行状況,薬剤の効果,ワクチンの予防接種等々を担当し,さらにはインフルエンザ以外の呼吸器感染症も取り上げます.ご期待下さい.