インフルエンザウイルス迅速診断キットは,わが国ではさまざまな改良を経て発展してきた.その特異度は高く,良好な検体が採取できれば感度も低くはない.しかし感度は検査実施時のさまざまな条件によって左右されるので留意する.最近は,より高感度をうたうデジタル機器の診断システムが導入され,海外では自動化された核酸増幅法の迅速検査も開発されている.簡便なキットと機器判定システムと,状況に応じて使い分けることが可能となりつつあるが,それらの精度管理が重要である.
「KEY WORDS」迅速診断,イムノクロマト法,POCT,感度,特異度
「KEY WORDS」迅速診断,イムノクロマト法,POCT,感度,特異度