QUESTION & ANSWER(インフルエンザ)
インフルエンザ脳症の最新情報について教えてください.
掲載誌
インフルエンザ
Vol.18 No.1 29,
2017
著者名
奥村彰久
記事体裁
抄録
疾患領域
感染症
診療科目
一般内科
/
小児科
媒体
インフルエンザ
2012年に日本における急性脳症の全国調査が行われました.その結果,小児の急性脳症983例のうち,インフルエンザ脳症は263例で病原体別では最多でした1).インフルエンザ脳症が急性脳症のなかで大きな割合を占めることが,改めて確認されました.同じ研究でインフルエンザ脳症の内訳としては,可逆性脳梁膨大部病変をともなう軽症脳症が最も多く,それに次いで二相性けいれんと遅発性拡散能低下をともなう急性脳症(AESD),急性壊死性脳症が多いことも明らかになりました.病原体によって治療方針を検討する時代が来るかもしれません.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。