インフルエンザワクチンのワクチン効果(vaccine effectiveness:以下VE)は毎年異なるため,毎シーズンVEを評価することは重要です.
インフルエンザVEの推定にtest-negative design(診断陰性例デザイン:以下TND)が初めて用いられたのが2005年のカナダの報告1)で,現在ではTNDによるインフルエンザVE評価法は世界では標準的な手法2)となっています.最近では日本からもTNDを用いた報告3)4)がみられるようになりました.