新型インフルエンザ等流行時を想定した診療継続計画作り
第1回 診療継続計画の基礎知識
掲載誌
インフルエンザ
Vol.14 No.3 53-58,
2013
著者名
石丸知宏
/
吉川徹
/
和田耕治
記事体裁
抄録
疾患領域
呼吸器
/
感染症
診療科目
一般内科
/
呼吸器内科
/
耳鼻咽喉科
/
老年科
/
小児科
媒体
インフルエンザ
医療機関では新型インフルエンザ等が流行した際も通常通り診療を継続するために診療継続計画を備えておく必要がある. 特措法により診療継続計画等の業務計画を作成する責務を負う施設もある. 診療継続計画の策定は, 地域の行動計画など必要な情報を収集し, それぞれの地域の中で各施設に期待されている役割や方針を確認することから始める. 次に, 診療や施設機能の維持を担当するスタッフが参加する話し合いの場をもち, 流行前に準備しておくべき事項, 新型インフルエンザ等の流行期毎に応じ優先し維持する診療業務, 臨時の職員体制や施設機能維持等に必要な事項, 今後の課題等を検討する. 完成後にはスタッフに周知して, 定期的に見直しを行う. 「連載にあたって」 2013年に入ってからも, すでに中国での鳥インフルエンザ(H7N9)や, 中東でのマーズ(MERS)コロナウイルスへの感染例が報告されています. 新型インフルエンザの流行時には, 新型インフルエンザ患者に対応できる体制を地域単位で構築する必要がありますが, 同時に通常の診療を継続することが求められます.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。