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血管医学検査:基礎から臨床へ

NO,ADMA(asymmetric dimethylarginine)

丸橋達也木原康樹東幸仁

血管医学 Vol.17 No.1, 87-93, 2016

「Summary」NOは,NOSの触媒によりL-アルギニンを基質として合成される.NOは抗動脈硬化的に作用し,血管の恒常性維持において重要な役割を果たしている.一方,ADMAはNOSの基質結合部位にてL-アルギニンと競合するため,内因性NOS阻害物質として作用する.動脈硬化のバランスが崩れ酸化ストレスが亢進すると,NO/eNOSとADMAは相互に作用し,eNOSアンカップリングを介して,さらに酸化ストレスを亢進させると考えられている.心血管疾患発症を予防するためには,動脈硬化に対する早期発見・早期介入により,健常な血管機能を維持することが重要である.
「はじめに」一酸化窒素(nitric oxide:NO)は,生体内で合成されるラジカルのひとつである.NOは,血管拡張作用,抗凝固作用,平滑筋増殖抑制作用,抗炎症作用や抗酸化作用など多彩な機能を有しており,血管恒常性の維持に重要な役割を果たしている.
「Key words」NO,ADMA,血管内皮機能,酸化ストレス,eNOSアンカップリング

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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