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特集 LDL/HDLコレステロールを標的とした動脈硬化症の新しい治療ストラテジー

新規VLDL/LDL-C低下薬

山下静也

血管医学 Vol.16 No.1, 19-28, 2015

「Summary」家族性高コレステロール血症(FH)は著明な高LDLコレステロール血症のために,きわめて冠動脈疾患を発症しやすく,厳重な治療が必要である.特にホモ接合体は重篤で,きわめて薬物治療抵抗性であるため,LDLアフェレシスが必須である.FHホモ接合体の新たな治療薬として注目を集めているのが,ミクロソームトリグリセリド転送蛋白(MTP)阻害薬であるロミタピド(lomitapide)と,アポ蛋白B-100のアンチセンスオリゴヌクレオチドであるミポメルセン(mipomersen)である.本稿ではこれらの薬剤に関する最近の知見について概説する.
「はじめに」原発性高脂血症の中で家族性高コレステロール血症(familial hypercholesterolemia:FH)はきわめて冠動脈疾患を発症しやすく,早期発見と厳重な管理が必要である.FHは①高LDLコレステロール(LDL-C)血症,②アキレス腱などの腱黄色腫・皮膚結節性黄色腫,③早発性冠動脈疾患を3主徴とする常染色体優性遺伝疾患であり,LDL受容体またはその関連遺伝子の変異により発症する.
「Key words」MTP阻害薬,ロミタピド,ミポメルセン,アンチセンスアポ蛋白B,家族性高コレステロール血症(FH)

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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