Summary
内在性の低分子であるマイクロRNA(microRNA;miRNA)は,遺伝子発現をさまざまなかたちで精巧に調節する「ファインチューナー」としてはたらいていることがわかってきた.さらに,このmiRNAによる遺伝子発現調節メカニズムに異常が生じると,癌・循環器病を中心とするさまざまなヒトの疾患の発生や進展に大きくかかわっていることも明らかになってきている.この近年のmiRNAの研究の発展は,その解析技術の開発・発展が重要なはたらきをしてきた.本稿では,miRNA発現解析技術・情報データベースの最近の進歩を紹介する.
全文記事
マイクロRNAと循環器疾患
マイクロRNA発現解析技術の最近の進歩
掲載誌
血管医学
Vol.12 No.3 15-24,
2011
著者名
佐藤 史顕
/
戸井 雅和
記事体裁
特集
/
全文記事
疾患領域
循環器
/
癌
/
その他
診療科目
循環器内科
/
腫瘍内科
/
その他
媒体
血管医学
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。