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My Practice―Doctor Interview―

熊本大学大学院生命科学研究部眼科学講座

井上俊洋

Frontiers in Glaucoma No.60 41-44, 2020

私が入局した当時,根木昭教授が緑内障を専門とされていたこともあり,研修医のときから多くの緑内障患者さんを担当し,治療の難しい疾患として認識していました.その後,日本緑内障学会の父と呼ばれる須田經宇教授が当学の第6代教授でいらっしゃったことを知り,私が4年目のときに赴任された先代の谷原秀信教授も緑内障の専門でいらっしゃったこともあって,緑内障はますます身近に感じる疾患となりました.初めての筆頭英語論文も緑内障症例報告でした.しかしながら,根木先生のご紹介で2年間国内留学した北里大学では,白内障班と角膜・屈折矯正班に所属して当時の清水公也教授に教えていただいていましたし,卒後6年目に入学した大学院の研究テーマは網膜幹細胞に関連したもので,臨床も神経眼科外来を担当し,緑内障の専門外来を担当していたわけではありませんでした.そんな私が緑内障を生涯のテーマと覚悟を決めたのは,谷原先生のご紹介でEpstein教授の前でプレゼンをさせていただいたことをきっかけとして,米国のデューク大学に留学したことが決め手だったと思います.眼科医になって10年目のことで,専門を固める時期としては遅いほうかもしれません.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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