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日本緑内障学会

第25回日本緑内障学会 シンポジウム3 病態を理解して守る―How to manage treatable glaucoma?!―

中村誠酒井寛

Frontiers in Glaucoma No.49, 48, 2015

1 PACGを征服するには
琉球大学大学院医学系研究科眼科学 講師 酒井 寛
2 ステロイド緑内障を克服するには
熊本大学大学院生命科学研究部眼科学分野 助教 岩尾圭一郎
3 落屑緑内障の病態を理解する
JCHO東京新宿メディカルセンター眼科 医長 杉崎 顕史
4 NTGを懐柔するには
福井県済生会病院眼科 部長 新田 耕治
5 血管新生緑内障を撃滅するには
大阪医科大学眼科学教室 講師 植木 麻理

本シンポジウムは,原発閉塞隅角緑内障(PACG), ステロイド緑内障,落屑緑内障,正常眼圧緑内障(NTG),血管新生緑内障の5つの病型について,発症メカニズム,診断の要点と落とし穴,治療原則,実際の症例提示,治療の奏功機序と限界,今後の展望を経験豊富な演者の方々に解説いただいた.PACGでは原発閉塞隅角症疑い(PACS),原発閉塞隅角症(PAC)からPACGへ連続して移行するわけではないこと,明確な診断基準がないことが指摘された.ステロイド緑内障では線維柱帯細胞のtight junctionのステロイドへの反応性,主経路に介入する治療の可能性が示された.落屑緑内障における涙伝要因,地域差,食生活や日光暴露などの環境要因の影響が強調された.NTGにおける進行速度,近視の複雑な関与も興味深かった.難治緑内障のチャンピオンである血管新生緑内障に対する近年の急速な治療方法の確立は医師・患者双方にとっての励みとなった.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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