<< 一覧に戻る

Glaucoma Q&A

診断に迷う症例

廣岡一行

Frontiers in Glaucoma No.46, 50-54, 2013

「Q」(1)41歳の女性ですが, 視神経乳頭の陥凹が大きいため, 正常眼圧緑内障疑いで3年前から経過をみていました. 視野検査でも異常を認めていませんでしたが, 3ヵ月前から左眼の傍中心暗点を自覚するようになりました. MRIを施行しても異常を認められませんでしたが, この視野異常は緑内障によるものでしょうか. 「臨床所見」RV=0.06(1.2×-7.5D) LV=0.06(1.5×-6.0D=cyl-0.75D Ax90) RT=15mmHg, LT=14mmHg 眼底写真: 図1 ハンフリー視野計SITA standard 30-2: 図2 「A」(1)「眼底所見」緑内障性視神経症に特徴的な所見として, (1)C/D比が0.7より大きい, (2)左右のC/D比の差が0.2より大きい, (3)露出血管, (4)主幹網膜血管の乳頭鼻側への偏移, (5)ラミナドットサイン, (6)リムがISNTの法則[通常リムの最も広い部分は下方乳頭(Inferior)であり, 次いで上方乳頭(Superior), 鼻側乳頭(Nasal)の順で薄くなり, 最も薄いのは耳側乳頭部分(Temporal)である]に従わない, (7)ノッチング, (8)網膜神経線維層欠損, (9)乳頭出血, (10)傍乳頭網脈絡膜萎縮, などがあります.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る