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これからの緑内障診療のために

スクリーニングを考える 第Ⅳ章 これからの緑内障スクリーニング(3)スクリーニングから診療への誘導法

石川誠

Frontiers in Glaucoma No.46, 46-49, 2013

「緑内障スクリーニングの意義」緑内障は, 患者の自覚症状が乏しいことから, 早期発見が困難な疾患である. 緑内障の視野進行は不可逆性であり, 無治療で経過した場合は重篤な視機能低下をもたらす. 正常眼圧緑内障(NTG)の場合, 特に自覚症状が少なく, その結果, 緑内障の未発見率は93%(多治見スタディ)1)と, 諸外国と比較しても高くなっている. このことは, 緑内障が中途失明原因のトップとなった理由にもつながる. 一方, 緑内障を早期に発見し, 早期に眼圧下降治療を行えば, 視機能を維持できる可能性がある. ここに, 緑内障スクリーニングを行う意義があり, このことをスクリーニングの対象集団に十分に理解してもらうことができれば, 自ずと緑内障スクリーニングの受診率も上昇し, 二次検診(確定診断)受診率も上昇するはずである. 「実際の緑内障スクリーニングの対象集団」スクリーニングから診療への誘導を考えるにあたって, 対象集団を明確にしておかなければならない.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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