「症例のポイント」アテローム血栓性脳梗塞と考え内科治療を行ったにもかかわらず,脳梗塞とくも膜下出血を繰り返し,突然の心肺停止により死亡した.入院時は明らかな感染徴候がなかったが,病歴上,発症の半年前からの視力低下があった.死後の病理解剖にて診断し得た中枢神経アスペルギルス症の一例である.
「症例」82歳,男性.
「主訴」言葉を発しない.
「既往歴」2004年,胆石症手術.
「家族歴」特記事項なし.
「生活歴」飲酒・喫煙歴なし.生来高度の難聴があるが,病前ADLは自立しており,長男と二人暮らし.
「現病歴」X年1月頃より左眼の視力低下を自覚し,2月に近医眼科を受診.虚血性視神経症を疑われて,眼底造影を含めた精査を勧められたが,本人が拒否した.その後視力低下は進行し,3月には左眼は盲となったが,なんとか自宅生活を行っていた.
「症例」82歳,男性.
「主訴」言葉を発しない.
「既往歴」2004年,胆石症手術.
「家族歴」特記事項なし.
「生活歴」飲酒・喫煙歴なし.生来高度の難聴があるが,病前ADLは自立しており,長男と二人暮らし.
「現病歴」X年1月頃より左眼の視力低下を自覚し,2月に近医眼科を受診.虚血性視神経症を疑われて,眼底造影を含めた精査を勧められたが,本人が拒否した.その後視力低下は進行し,3月には左眼は盲となったが,なんとか自宅生活を行っていた.