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脳卒中の治療技術

頭蓋内動脈狭窄症に対する新しい血管内治療

桑山直也

脳と循環 Vol.20 No.2, 65-68, 2015

「頭蓋内動脈狭窄症の自然歴」アジアにおける無症候性頭蓋内動脈狭窄症の罹患率は人口の13%程度と報告されており1)2),欧米より頻度が高い.しかし,そのstroke発生率については年間3.5%と比較的予後良好な疾患であり,脳血管内治療,バイパス術などの血行再建術が有効とのエビデンスは示されておらず,必要に応じて抗血小板療法を行うことが推奨されている(脳卒中治療ガイドライン2009).一方,アジアにおける症候性頭蓋内動脈狭窄症については,TIAを含む脳梗塞症例の実に33~54%が頭蓋内動脈狭窄病変を有するというデータがある3).治療についてはWASID trial4)により抗血小板剤の有効性が示されているものの,内科治療の再発率は20%以上であり,無症候性狭窄症と異なり決して予後のよい疾患ではない.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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