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特集 経口抗凝固薬の展望

経口抗凝固薬の使い分け

How to choose anticoagulants

泊晋哉豊田一則

脳と循環 Vol.20 No.2, 43-48, 2015

「SUMMARY」経口抗凝固薬として,非弁膜症性心房細動以外の多くの疾患や高度腎機能障害患者には,ワルファリンのみが適応となる(静脈血栓症にはエドキサバンも適応).国内の指針では非弁膜症性心房細動患者に対して,ワルファリンと新規経口抗凝固薬(NOAC)が同等レベルの適応がある場合に,NOACを優先的に用いることを勧めている.NOAC間の選択は,承認前国際臨床試験の成績を参考にすることが多いが,実臨床での経験を積まねば判断しかねる点も多い.
「はじめに」2010年以前には,国内外において経口抗凝固薬はワルファリンなどのビタミンK拮抗薬しかなかった.わが国では,2011年3月に直接トロンビン阻害薬であるダビガトラン,2011年7月に活性化血液凝固第Ⅹ因子(FXa)阻害薬であるエドキサバン(当初の適応は下肢整形外科手術施行患者における静脈血栓塞栓症の発症抑制のみ.2014年9月から非弁膜症性心房細動患者における全身性塞栓症の発症抑制にも適応追加),2012年4月にFXa阻害薬リバーロキサバン,2013年2月にFXa阻害薬アピキサバンが相次いで発売され,これらはまとめて新規経口抗凝固薬(novel oral anticoagulant:NOAC)と呼ばれる.
「KEY WORDS」ワルファリン,新規経口抗凝固薬(NOAC),非弁膜症性心房細動,脳梗塞発症抑制,出血合併症

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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