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特集 rt-PA血栓溶解療法とその周辺治療

rt-PA血栓溶解療法不効例への脳血管内治療の導入法

The Introduction of Endovascular Therapy for Acute Ischemic Stroke after Failure of Intravenous rt-PA

重畠裕也古井英介

脳と循環 Vol.19 No.3, 39-43, 2014

[SUMMARY] 急性期脳梗塞症例に対するrt-PA静注療法の適応時間が4.5時間に延長されたものの, 脳主幹動脈の閉塞部位によってはrt-PA静注療法の効果が期待できない場合もある. 血管内治療自体の再開通率は良好であり, rt-PA静注療法不効例に対する追加治療として期待されているが, その適応判断と結果検証が今後重要となってくる.
「はじめに」 わが国でも2005年10月に発症3時間以内の急性期脳梗塞患者に対する遺伝子組み換え組織プラスミノーゲンアクチベーター(recombinant tissue plasminogen activator:rt-PA)の経静脈的投与が承認され, わが国におけるrt-PA静注療法の効果や副作用についてさまざまな研究で明らかになっている. さらに2012年8月よりその適応が発症4.5時間以内に延長され, その有効性が発揮される機会は増えてきている.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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