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脳循環障害の画像診断

発症初期の頭部MRAにて脳血管攣縮が目立たなかった産褥期可逆性脳血管攣縮症候群の2例

宮城哲哉尾原知行古賀政利西村寿貴森林耕平松薗構佑田中博明吉松淳豊田一則

脳と循環 Vol.19 No.2, 53-57, 2014

「はじめに」 可逆性脳血管攣縮症候群(reversible cerebral vasoconstriction syndrome:RCVS)は, 病初期に繰り返す雷鳴頭痛を特徴とし, 脳血管所見として分節状の多発脳血管攣縮を呈する症候群で, 通常血管攣縮は可逆性であるのが特徴である1). 今回われわれは, 産褥後雷鳴頭痛で発症し, 発症初期の頭部MRAにて脳血管攣縮が目立たなかった産褥期RCVSの2症例を提示する. 「症例1」 36歳, 女性. 「主訴」 繰り返す頭痛. 「既往歴」 特記なし. 「妊娠分娩歴」 第1子:妊娠42週に自然経腟分娩. 周産期合併症なし. 「現病歴」 妊娠初期より合併症なく経過していた. 某年6月中旬, 妊娠38週に他院にて自然経腟分娩で第2子を出産した. 4時間後に突然の激しい前頭部痛が出現し, 救急搬送となり当院周産期・婦人科に入院となった. 「入院時現症」 身長148cm, 体重54kg, 血圧150/90mmHg, 脈拍60/分・整, 体温36.0℃.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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