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特集 脳動脈瘤の治療~open surgeryか血管内治療か~

未破裂脳動脈瘤の治療~コイリングの立場より

大石英則

脳と循環 Vol.18 No.2, 35-38, 2013

「SUMMARY」未破裂脳動脈瘤に対して介入治療を行う場合, 極めて低い合併症率と十分な破裂予防効果が期待できる治療を行う必要があるが, トレーニングを受けた術者が適切な治療適応の下に手技を行えばコイリング術は第一選択治療となり得る. ただし, 大切なのはクリッピング術との優劣を競うことではなく, 患者の年齢・全身状態・社会的背景・心理的ストレスなども含めた総合的な評価のもとに医師と患者との間の十分な信頼関係とインフォームドコンセントをもって治療方針を決定することである. 「はじめに」頭髪の剃毛が全く不要, 目立つ傷跡が残らない, 入院期間が短い, 疼痛が少ないなど, 低侵襲医療の利点を求めてコイリング術を希望する未破裂脳動脈瘤患者が増加している. また, 実臨床ではクリッピング術は受けたくないがコイリング術なら受けてもいいという患者を経験する. しかし, 低侵襲と良好な治療成績は必ずしも一致しないし, わが国における未破裂脳動脈瘤に対する治療においてコイリング術が占める割合は約30%程度に留まっている(UCAS Japanホームページより).

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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