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バイオマーカーをめぐるQ&A

Question hERO1-Lα発現による乳癌予後予測は可能か?

九冨五郎久木田和晴里見蕗乃前田豪樹島宏彰水口徹平田公一

Surgery Frontier Vol.22 No.3, 91-93, 2015

「Answer」
「はじめに」癌免疫療法は,悪性腫瘍に対する新たな治療法として近年注目を集めているが,乳癌におけるその効果はいまだ十分とは言えない。その一因として,同療法に対する効果予測因子に確定的なものがないことが考えられる。癌免疫療法ではMHC classⅠ分子の発現制御が重要で,MHC classⅠ分子の安定的な発現にはS-S結合形成が必須となる1)。そこでわれわれは,種々の蛋白質のS-S結合形成を担うhuman endoplasmic reticulum oxidoreductin 1 like α(hERO1-Lα)に着目し,hERO1-Lαの発現と乳癌がどのようなかかわりをもつか,そして予後予測因子になり得るかを検討してきたので報告する。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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