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第85回クロマチンのダイナミック変動とヒストンバリアント コアヒストンとしてのH2A

大川恭行

Surgery Frontier Vol.22 No.2, 56-58, 2015

「はじめに」コアヒストン蛋白質であるH2A, H2B, H3, H4は,DNAが巻き付き折りたたまれた基本構造であるヌクレオソームを形成する役割を担う。このうちH2Aは,最も多種多様に存在している。ヒトゲノム上には,少なくとも大別して,H2A,H2A.X,H2A.Z,H2A.Bbd,macroH2Aの5種類が存在している(図1)。本稿では,分類ごとにコアヒストンとしてのH2Aの機能についてまとめてみたい。
「H2A (H2A.1/H2A.2)」H2A.1およびH2A.2は,H2Aの70%以上を占める主要なH2Aバリアントである。この2つは,DNA複製依存的に発現し,新規ヌクレオソームの形成に関与する。H2A.1/H2A.2ともにヒストンクラスターに存在し,同一あるいはきわめて類似するアミノ酸をコードする遺伝子が,H2A.1は15種,H2A.2は2種存在している1)。ゲノムワイドな局在解析の報告はない。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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