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バイオマーカーをめぐるQ&A

Question Histone mRNAおよびmiR-760の発現変化は胃癌の進行と相関する

岩谷岳三森功士

Surgery Frontier Vol.21 No.4, 78-81, 2014

Answer
「はじめに」癌転移には遊離癌細胞(isolated tumor cell;ITC)に加え宿主側の細胞が関与する。宿主側細胞の多くは「癌関連宿主細胞」として骨髄中に存在し癌細胞との交互作用により癌進展に寄与する。その相互作用の場は循環血液中に比較して種々の細胞が濃縮し接触機会の多い骨髄微小環境であると思われる。また,末梢血液において循環している遊離癌細胞と転移臓器のひとつでありまた癌細胞のリザーバー機能を有するとされる骨髄における遊離癌細胞の特徴は異なっていることも予想される。したがって,原発巣あるいは末梢血液に比べて,種々の細胞が蓄積する骨髄において,真の予後・転移のバイオマーカー発見への期待は大きい。今回われわれは骨髄中におけるさまざまな細胞に由来する転写産物のなかで,新たな鋭敏かつ安定的なバイオマーカーとして期待されるmicroRNA/標的遺伝子axisに注目した1)。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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