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特集 質の向上のための可視化とその後の責任

2.PCAPS臨床分析―診療プロセスの見える化―

水流聡子

Surgery Frontier Vol.21 No.4, 19-25, 2014

「Summary」臨床の改善には,実施された臨床の経過をデータとして獲得・分析し,どのプロセスが最も患者状態のアウトカムに貢献するか,事実に基づいて判断された評価結果を比較して可視化することが重要である。標準臨床プロセスを基軸とした分析は,標準を起点とする比較が可能となりどのプロセスが患者にとって最適かに関する科学的根拠を提示することになる。そのため,医師間・医療者間の合意形成を効率的に達成させる方法論となりうる。同じ治療プロセスを実施したとしても,患者の重症度や保有するリスクによって結果は異なる。一見同じ治療を実施しているようにみえても,担当医は患者の重症度や保有するリスクを勘案しながら,患者状態に適応した医療となるように微調整・修正して実施している。患者の重症度や保有するリスクをふまえ評価することは重要である。PCAPS臨床分析では,このような状態適応型医療を分析し,臨床プロセスの改善に必要な根拠を可視化する。自院の臨床分析結果を比較することで,医療者に行動変容の気持ちが生まれ,自発的な改善活動につながることが期待される。
「Key Words」質管理,プロセス管理,構造化,標準化,PDCAサイクル

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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