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特集 生体防御における免疫反応の新知見

Ⅰ.自然免疫研究の最新情報 2.老化にともなう免疫能変化

Variation in immune response with aging

松田剛典丸山光生

Surgery Frontier Vol.21 No.3, 25-29, 2014

「Summary」 高齢者人口の未曾有な増加にともなって, 彼らのQOLを保つ健康寿命の延伸を目指す取り組みは日本をはじめとして, 世界の多くの国々の喫緊の課題となっている. 多くの疾患を同時に抱え込む老年病のひとつひとつの重篤化を回避するためにも老化にともなう免疫能の変化を十分に理解することは重要である. 近年はリンパ球を中心とした免疫記憶やワクチン効果で知られる獲得免疫系のみならず, 細菌やウイルス感染に対する最前線の免疫応答として知られていた自然免疫系も加齢にともなって機能が変化することが報告され, 相互の制御機能の仕組みを理解する研究も進んできた. また, これらの免疫系が巧みに機能している腸管免疫系での知見も紹介することで, 栄養管理の視点からも免疫能の加齢変化に注目してみたい.

「序論」 2030年までには60才以上の人口は世界の25%を超えると考えられており, より多くの高齢者がさまざまなアレルギーや新種を含めた種々の感染症に罹患する可能性が危惧される.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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