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特集 肥満の基礎と臨床

Ⅱ.肥満に対する外科治療 肥満症例に対する腹腔鏡手術時のアプローチ

入野誠之比企直樹

Surgery Frontier Vol.20 No.3, 59-64, 2013

「Summary」近年の腹腔鏡手術の技術進歩にともない, 肥満患者の腹腔鏡手術も一般的になりつつある. 本稿では, 実際に肥満が腹腔鏡手術にどう影響しているのかを論文を通して考察し, 肥満患者に対する腹腔鏡手術を行う際のポイントを解説する. 「腹腔鏡手術と肥満症例」1990年, 本邦で初の腹腔鏡下胆嚢摘出術が施行されて以来, 2011年までで腹腔鏡手術は計70万件施行されている. 胃癌では, 1991年に北野らが世界に先駆けて腹腔鏡下胃切除を成功させてから20年, 2011年には年間7,500件の胃癌に対する腹腔鏡下胃切除術が行われている. また, 大腸癌でも1991年に渡辺らにより本邦初の腹腔鏡下大腸切除が行われて, 現在では小腸・大腸疾患合わせて年間約25,000件近い症例が腹腔鏡手術で行われるようになった. 腹腔鏡手術の広まりに相まって手術手技も高度に進化・定型化し, より短時間でより少ない出血で手術を遂行することが可能となった.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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