Answer  大腸癌において肝転移は最も頻度の高い再発形式である。大腸癌研究会の全国集計データでは大腸癌の手術患者の10.7%に肝転移があり,手術患者の7.1%が肝臓に再発する1)。2番目に頻度の高い肺転移の頻度はそれぞれ,1.6%,4.8%であり,肝転移と比べはるかに少ない。肝転移の治療成績が大腸癌の治療成績に直結するといってよい。