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栄養のKEY NOTE

【栄養過多】栄養過多の具体的疾患とその対策

片桐弘勝佐々木章中嶋潤大渕徹木村祐輔西塚哲新田浩幸大塚幸喜肥田圭介水野大若林剛

Surgery Frontier Vol.17 No.1, 75-77, 2010

「はじめに」栄養過多は栄養素の必要量と摂取量に不均衡が生じ, 摂取量が過剰である状態と定義される. 肥満とは脂肪組織量が過剰である状態を指し, それ自体は病態ではない. しかし, 栄養過多・運動不足など複数の因子が絡むことでその過剰さが増し, 健康障害やさまざまな疾患を発症させるに至ると肥満症となり「肥満は病気である」と捉える概念が広く知られるようになった. 栄養過多が原因と考えられている具体的疾患(図1)は多数あげることができるが, 肥満はこれらの疾患を発症させる主因となり, 死亡率を高めることがわかっている. 本稿では「SURGERY」という観点から, 肥満症に対する外科治療について概説する. 「肥満症に対する外科治療の適応」わが国においては, 体格指数(body mass index:BMI)25kg/m2以上が肥満と定義されている. 肥満症の治療としては, 食事療法, 行動療法, 薬物療法などの内科治療が第一選択であるが, 重度の肥満では内科治療に抵抗性であることが多く, 外科治療を加えた集学的治療が必要とされる.

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