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侵襲をめぐるQ&A

(生体影響因子)Q 癌の進展における間質細胞の意義について教えて下さい

落合淳志

Surgery Frontier Vol.16 No.1, 96-98, 2009

「A 癌組織における間質細胞の種類」癌は癌細胞の増殖した固まりと考えられるが, 多くのヒト癌組織は, 病理形態学的には癌細胞とそれを取り巻く間質細胞よりなっている. 癌細胞と間質細胞の量的な割合は癌の種類ならびに個々の癌症例により大きく異なるが, 一般に膵臓癌, スキルス胃癌, 乳癌などでは癌組織の中で間質細胞の占める割合は非常に高く, 全体の70%以上を占めている. その他の癌においても間質細胞は癌組織を構成する細胞の30~60%程度を占めている. この癌間質細胞を構成する細胞の主体は線維芽細胞であり, その他は血管ならびにリンパ管構成細胞そしてリンパ球, マクロファージ等の免疫細胞よりなる. これまで, 癌の間質細胞は「治癒しない肉芽組織」として特徴付けられており, 間質細胞の存在理由として, (1)癌浸潤による組織破壊に対する組織の反応により出現した細胞, または(2)癌細胞の進展を助長する間質細胞の両観点から多くの研究がなされてきた.

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