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特集 子宮内膜機能の基礎と臨床

子宮内膜の機能と再生

丸山哲夫

HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY Vol.29 No.3, 65-69, 2022

ヒト子宮内膜は,40年間に及ぶ生殖可能期間において,月経周期ごとに自身の組織の破壊と再生を反復する。そのユニークな組織特性から,以前より子宮内膜特有の組織幹細胞および再生システムの存在が示唆されてきたが,長い間その実体は不明であった。しかし,2000年に入ってから子宮内膜幹細胞の存在が証明され,その挙動や機能がさまざまなアプローチにより明らかになってきた。さらに,最近のトピックとして,子宮内膜の組織構造に関する新しい知見が報告された。本稿では,子宮内膜幹細胞および子宮内膜の腺管構造に関する最新知見をもとに,子宮内膜の再生メカニズムについて概説する。
「KEY WORDS」子宮内膜幹細胞,再生,地下茎様子宮内膜腺管構造,基底層,機能層

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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