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特集 女性の生活習慣病―新たな展開―

妊婦健診と生活習慣病の予防

田中幹二

HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY Vol.28 No.1, 51-56, 2021

妊婦の高齢化に伴い高血圧や糖尿病合併妊娠は増加傾向にある。こうした妊婦では母体死亡や胎児,新生児死亡のリスクが高まることから,妊娠前に適切に血圧や血糖をコントロールしておくとともに妊娠中も厳重な管理が必要である。一方,妊娠中に妊娠高血圧症候群(HDP)を発症した女性は,将来高血圧,虚血性心疾患などを発症しやすく,また妊娠糖尿病(GDM)を発症した女性は2型糖尿病発症リスクが7倍以上となり心血管疾患も発症しやすい。こうした情報を無駄にすることなく,定期的にフォローしていくことにより生活習慣病発症予防に努めるべきである。
「KEY WORDS」生活習慣病,糖尿病,妊娠高血圧症候群,妊娠糖尿病,高血圧合併妊娠,定期的フォロー

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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