増殖期から分泌期にかけて,子宮体部では細胞の分化増殖の状態の劇的な変化が起こり,胚受容能を獲得するのに対し,子宮頸部では細胞の分化増殖の変化が起こらない。この分化増殖の劇的な変化は,プロゲステロン(P₄)シグナルにより起こり,子宮頸部ではP₄の反応性の低下によりこの変化が起こらないことが示唆された。また,子宮頸部ではmicroRNA-200aの発現が亢進しており,microRNA-200aによりP₄シグナルが低下し細胞の分化増殖の状態の劇的な変化が起こらない可能性が示された。
「KEY WORDS」子宮頸部,子宮体部,P₄シグナル,microRNA
「KEY WORDS」子宮頸部,子宮体部,P₄シグナル,microRNA