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特集 子宮筋腫のすべて

分娩と子宮筋腫:とるべきか,とらざるべきか?

上田豊谷口友基子大八木知史吉野潔木村正

HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY Vol.25 No.2, 65-70, 2018

子宮筋腫は女性に最も高頻度にみられる腫瘍であり,挙児希望のある女性に筋腫を認めることも多い。筋腫は妊娠中に必ずしも大きくなるとは限らず,また筋腫核出術後の妊娠では筋腫合併妊娠より帝王切開率・早産率が有意に高く,また分娩時出血量も有意に多くなる可能性がある。筋腫核出術は,ほかに原因を認めない不妊症例を含め,手術を要する症状が認められる場合に適用されるべきものであり,症状のない漿膜下筋腫や筋層内筋腫に対する妊娠前の筋腫核出術の実施には慎重になるべきである。
「KEY WORDS」筋腫,無症状,妊娠,核出術,周産期予後

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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