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特集 子宮筋腫のすべて

子宮筋腫の手術療法

(2)子宮全摘の低侵襲化とその限界

森田峰人

HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY Vol.25 No.2, 51-55, 2018

現在,子宮全摘には,腹式,腟式,腹腔鏡下の3つのアプローチがある。腹式子宮全摘には適応の限界はないが,腹式手術の低侵襲化としての腟式手術,腹腔鏡下手術には限界が存在する。特に腹腔鏡下手術の導入によりその低侵襲化は目覚ましく発展した。しかしながら,低侵襲化に伴い,さまざまな問題点も明らかとなってきた。その1つが,モルセレータを用いた摘出子宮の細切・搬出の問題点である。モルセレータの使用は腹腔鏡のメリットを生かすための装置であるが,組織細切に伴う播種のリスクがあり,リスクを解消するためのさらなる検討が必要である。
「KEY WORDS」子宮全摘,低侵襲化,腹腔鏡下子宮全摘,モルセレータ

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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