子宮筋腫を合併する不妊症患者にしばしば遭遇するが,子宮筋腫が不妊症の原因となっているのか,また筋腫核出術を行うことにより妊孕性が改善するのかの判断は筋層内筋腫,特に子宮内腔変形を伴わない場合,十分なレベルのエビデンスがないため困難である。しかし,このような患者のなかには子宮筋腫が不妊症の原因の1つとなっている者も含まれている可能性がある。Cine MRIなどの新たな指標も取り入れつつ,手術を行うのか否か,行う場合にはいつ行うのが望ましいのかを患者ごとに慎重に方針決定する必要がある。
「KEY WORDS」子宮筋腫,不妊症,子宮筋腫核出術,cine MRI
「KEY WORDS」子宮筋腫,不妊症,子宮筋腫核出術,cine MRI