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特集 DOHaD

DOHaDと生活習慣病

小林佐紀子伊藤裕

HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY Vol.22 No.4, 59-63, 2015

「Summary」近年,生活習慣病の発症とdevelopmental origins of health and disease(DOHaD)との関連が注目されており,その分子機序は主に胎生期に生じるエピジェネティクスの変化によるものであることが明らかになってきている。妊娠前,妊娠中,出生後のさまざまなタイミングで治療介入を行うことにより成人期の生活習慣病の発症リスクの軽減が期待されるが,有効な介入のタイミングや方法についてはいまだ不明な点が多く,今後の研究の一層の発展が期待される。
「はじめに」肥満,本態性高血圧,脂質異常症,2型糖尿病などの生活習慣病は,患者数が多いことに加えてこれらの疾患が動脈硬化症の発症と密接に関連していることから注目されている。生活習慣病は食習慣,運動習慣,休養,喫煙,飲酒などの生活習慣がその発症・進行に関与する疾患群と定義されるが,近年遺伝的な要因や生活習慣のみならず,胎生期から乳幼児期,学童期における環境要因がその発症に影響を与えるというdevelopmental origins of health and disease(DOHaD)という概念が注目を集めている1)。
「Key words」生活習慣病,DOHaD,栄養環境,エピジェネティクス,治療介入

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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