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特集 着床

着床と血管新生

岡田英孝村田紘未都築朋子吉村智雄

HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY Vol.22 No.3, 61-65, 2015

「Summary」血管新生は,胚着床や胎盤形成などの生殖現象に重要な現象である。胚着床における血管新生は,子宮内膜の脱落膜細胞,uterine natural killer(uNK)細胞,uterine dendritic cells(uDCs)の免疫担当細胞,胚の栄養膜細胞など,多種多様の細胞によって制御されている。血管内皮細胞増殖因子(VEGF),angiopoietin(Ang),線維芽細胞増殖因子(bFGF),トランスフォーミング増殖因子(TGFβ)などの血管新生因子が,着床~胎盤形成~妊娠維持に関与することが示唆されている。血管新生因子の発現や機能の調節機構がさらに明らかになることにより,複雑な胚着床調節機構に対する理解が深まることが期待されている。
「はじめに」血管新生は,すでに形成されている血管から新しい血管ネットワークが形成される現象であり,生体機能の制御や各種病態の発生・進展の要が,局所における血管新生であることは周知されている。生殖生理の領域において短期間で急速に変化する子宮内膜では,月経周期に伴い規則的な月経,増殖,分化(脱落膜化)という一連の過程があり,生体内で最も顕著な血管新生の場となっている。
「Key words」血管新生,着床,脱落膜化,子宮内膜,VEGF

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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