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特集 着床

着床前期胚の着床ポテンシャル

上條慎太郎浜谷敏生

HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY Vol.22 No.3, 19-28, 2015

「Summary」着床は胚と子宮との精妙な調整のもとで成立する。胚盤胞まで発生した着床前期胚は,着床に向けて子宮内膜と対話(クロストーク)をすることによって,胚自身の着床能と子宮内膜の受容性を獲得している。本稿では着床時に働く因子について,特に胚と子宮内膜とのクロストークに関与する因子を中心に胚や子宮内膜への作用を概説し,最後にそれらの着床因子に対する不妊治療における現在の試みを紹介する。
「はじめに」1978年に体外受精の歴史が始まってから約40年が経ち,受精卵はin vitroで分割期胚を経て胚盤胞まで培養できるようになった。さらに近年では着床前遺伝子診断/スクリーニング(pre-implantation genome diagnosis/screening;PGD/PGS)によって,今まで形態的判断に頼っていた胚の質的評価を,技術的には染色体・遺伝子レベルで判断することが可能になった。
「Key words」着床,クロストーク,休眠胚,エクソソーム,micro RNA

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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