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特集 エイジング

エイジングとホルモン エストロゲン

髙松潔小川真里子

HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY Vol.22 No.2, 23-36, 2015

「Summary」エストロゲンが女性の心身を護っていることは周知であるが,閉経に伴いエストロゲンレベルは低下する。周閉経期における変化には個人差があるものの,閉経後にはそのレベルは性成熟期の約10分の1以下になる。このエストロゲンレベルの低下は,身体各所にQOLを低下させる諸疾患・症状を惹起する。これに対し,エストロゲンの補充,つまりホルモン補充療法(HRT)は身体各所における好ましい効果をとおして,アンチエイジング効果を発揮する。悪性腫瘍についても全悪性腫瘍でみると,その罹患・死亡リスクともに対照群と同等か,HRT施行群のほうが低いことが報告されている。これらの総合的な効果として,HRTは死亡率を約30%も低下させるという。エストロゲンはまさにアンチエイジングの鍵であるといっても過言ではなく,エストロゲンの作用を理解して上手く使いこなすことにより,世界一の長寿を誇る日本人女性の寿命がさらに延長するととともに,QOLが維持・向上されることが期待される。
「Key words」エストロゲン,アンチエイジング,ホルモン補充療法(HRT),抗酸化作用,総死亡率

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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