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特集 オミックスが拓く生殖医学の未来

トランスクリプトミクス 網羅的マイクロRNA解析による子宮内膜症の病態解明

奈須家栄楢原久司

HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY Vol.22 No.1, 59-63, 2015

「Summary」網羅的遺伝子解析法を用いた研究から,子宮内膜症における種々のマイクロRNAの発現異常が明らかになりつつある。子宮内膜症において発現が減少,または亢進しているマイクロRNAは,細胞増殖やアポトーシス,血管新生などを調節することにより子宮内膜症に特徴的な形質の獲得に関与していると考えられている。また,発現異常が認められるマイクロRNAの機能を阻害する薬剤は,新たな作用機序に基づく子宮内膜症の治療薬として期待される。
「はじめに」子宮内膜症は生殖年齢の女性の3~10%に発生するエストロゲン依存性の疾患である1)2)。子宮内膜症は慢性骨盤痛,月経痛,性交痛,不妊などの症状を呈し,患者のquality of lifeを著しく損なう2)3)。子宮内膜症は,類腫瘍性病変,類炎症性疾患と位置づけられており,さまざまな病因が考えられているが,その本態はいまだ不明である。
「Key words」子宮内膜症,エピジェネティクス,マイクロRNA,マイクロアレイ

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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