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特集 女性と脂質代謝

血中脂質とリポ蛋白受容体

高橋学石橋俊

HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY Vol.20 No.4, 17-21, 2013

「Summary」血中脂質代謝において, リポ蛋白受容体は細胞にコレステロールやエネルギーを供給する役割を果たしている. 臨床上最も重要なのはLDL受容体である. LDL受容体の遺伝子異常症は家族性高コレステロール血症(FH)として知られ, 若年性の冠動脈疾患の原因となる. LDL受容体は転写因子SREBP-2による転写制御を受けており, 近年PCSK9やIDOLといった分子がLDL受容体発現を規定する新たな因子として報告されている. エストロゲンもLDL受容体の発現に関わっており, 閉経後のコレステロール上昇の原因となる. 「はじめに」コレステロールや中性脂肪などの血中脂質は, 水に溶けにくいためアポ蛋白と結合してリポ蛋白を形成し, 血液中を運搬される. 脂質異常症の病態を把握するには, 血中リポ蛋白代謝を理解する必要がある. リポ蛋白代謝経路には, 食事由来の外因性リポ蛋白代謝, 組織由来のリポ蛋白代謝として, 肝臓から合成・分泌される超低比重リポ蛋白(VLDL)が中間比重リポ蛋白(IDL), 低比重リポ蛋白(LDL)へと代謝される内因性リポ蛋白代謝と高比重リポ蛋白(HDL)による末梢組織からのコレステロール引き抜き反応からなるコレステロール逆転送系がある(図1)1).

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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