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特集 ジェンダーと血栓症

Ⅲ.血栓症のリスクファクター 1.心電図の男女差

小菅雅美

血栓と循環 Vol.23 No.4, 15-20, 2015

「論文のポイント」
[1]安静12誘導心電図では,RR間隔,QRS波高,STレベル,T波の高さ・面積,QTc間隔について性差が存在する.
[2]女性は男性に比べQTc間隔が長く,2次性QT延長症候群が多い.女性にQT時間延長作用のある薬剤を投与する場合は,QT時間を頻回に測定するなど注意が必要である.
[3]心房細動はいずれの年齢においても女性より男性で高率に発症する.一方で抗凝固療法を行っていない場合に脳梗塞の発症頻度は女性が男性に比べ高率である.
[4]正常のSTレベルは,性別,年齢,誘導により異なる.健常人では,STレベルはV2-V3誘導が最も高く,女性より男性が高い.
[5]急性心筋梗塞の心電図診断基準では,正常のSTレベルの差異を考慮し,ST上昇を異常とみなすカットオフ値を定めている.
「キーワード」心電図/性差/ST部分/QT時間

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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